腐りかけ
バナナのシュガースポットに代表されるように、食べ物は「腐りかけ」が美味いと言います。
10年ほど前に週刊少年ジャンプに連載していた「王様はロバ」という漫画では、この「腐りかけ」の時期を「旨さの本領発揮期間」と呼んでいました。
「腐りかけ」というネガティブなイメージでは無く、むしろ「今が一番旨いんだ」というポジティブなイメージです。
一般に賞味期限が間近な食品はセール品として値段が安くなると思います。
しかし、「一番旨い時期」であるのですから、ここはむしろ値段を高くして勝負を仕掛けるのも面白いかもしれません。
「旨さ、本領発揮中!」とでも宣伝して。
実際に似たような売り方をしている商品はあるんですよ。
宮崎完熟マンゴーとか。
木の上で完全に熟し、自然にポトリと落ちたものを収穫しているので大変美味しい反面、賞味期限はとても短いみたいです。
ちなみに食べたことはありません。
これは食べ物の話ですが、人間ではどうなんでしょう?
今現在の私は、自分で言うのもあれですがちょっと心が腐りかけています。
ということは「本領発揮理論」に基づけば、物凄い成果を上げるはずなんです。
しかし、実際の成果は大したことありません。
「これはどういうことなんだろう?」と考えた結果、3つほど仮説を思いつきました。
1.人間は腐りかけでは本領を発揮できない。
2.実は腐りかけではなく、もう腐ってる。
3.本領を発揮してもこのレベル。
こんなことを一生懸命考えてしまう現状から察するに「2」が本命、「3」が対抗かと。