どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

ムーブメント

節分にやたらと恵方巻の話題が取り上げられているのを見て、心底思いました。

「ブームってのは結局誰かの都合で作られているものなんだよな」と。

私の住んでいる仙台では恵方巻を食べるという習慣はありません。

にもかかわらず、仙台のローカル番組でも恵方巻を大々的に取り上げていました。

ブームを仕掛けることで得をする人が居るってことですよね、多分。

多分コンビニ業界か…。

恵方巻に限らず、バレンタインデーはチョコレート業界とマスコミが手を組んだ結果ですし、サンタクロースが赤いのはコカコーラとマスコミが手を組んだ結果です。

仕掛けられたムーブメントの中、一般の人は手のひらの上で踊ってる感じですね。

でもまあ、「同じ阿呆なら踊らにゃ損損」と昔の偉い人は阿波踊りを踊りながら言いましたし、実際その通りだと思う。

いっそのこと、研究職業界(そんな業界があるのか?)もマスコミと手を組んで、一大ムーブメントを起こしてみたらどうだろう。

去年の「電車男」の二番煎じで「研究男」

研究職がまるでカッコいいような情報操作を行なう。

ドラマ化映画化舞台化漫画化なんでもありで。

一人の研究者(院生でも可)にスポットを当て、その生活の中にあるドラマを演出する。

ストーリーの大半は、朝起きて実験して夜寝るだけ。

たまに学会や論文でテンパる。

独りで実験結果に一喜一憂する。

人とのふれ合いは余り無い。

淡々とデータを積み重ねて行く様子をドキュメンタリータッチで描く。

もしブームを起こすのに成功すれば、「研究者ってストイックで素敵」というポジティブな認識が生まれるかもしれない。

これでモテモテだ。

いや、ムーブが起ころうと起こらなかろうと、そもそもカタギの人と接する機会自体が少ないし、何にも変わらなさそう。

むしろテレビに出てくるような似非研究者のモテっぷりに苦虫を噛み潰したような感覚になってる様子が目に浮かぶ。

妄想の中ですら上手くいかなかったこのムーブメントは、起こることはないだろうな。