研鑽
よく表現として「自分を磨く」のような言い方をします。
カッコ良く言うと「自己を研鑽する」という感じでしょうか。
自分の能力を磨くことは、すなわち自分のカタチをハッキリさせること。
能力を鋭くすること。
余計な可能性を削ぎ落とすこと。
「ダイヤの原石」という比喩表現があります。
潜在能力が物凄い、という意味で使う場合が多いと思います。
原石を磨くことで、まばゆい光を放つ「ダイヤモンド」になる。
ただ、私の感覚だと、「ブリリアントカット」にしてしまうのは、勿体ないと思ってしまいます。
確かに何処から見ても非の打ち所の無い「ダイヤモンド」ですが、面白みが足りない。
それならば、形は歪で多少価値が落ちても、一カ所だけあり得ないほどの光を放つとか、そのようなダイヤモンドの方が魅力的なように感じます。
少なくても、面白い。
残念ながら、誰しもが「ダイヤ」と言うわけではありません。
「サファイヤ」の人も居るでしょうし、「ルビー」の人も「エメラルド」の人も居ると思います。
その辺の石ころの人も居るかもしれません。
ただ、石ころであっても、磨き方を追求することで、非常に味のある石ころになることはできるんじゃないかと思いました。
「この石ころ、あっちのダイヤとは違うけど、ちょっと面白いよね?」
こう思われるようになったら、もうその石ころの替えは利かなくなりますね。
それはもはや代え難い価値なのかな、と。
自分はちゃんと面白い磨き方をしてるのかなー、と少々不安です。
石ころを普通に磨いたって、面白くないですから。
ダイヤモンドを普通に磨いたって、個人的には面白くないですけどね。