どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

適応収斂

適応収斂とは、起源の異なる生物に由来する器官や形態が、進化によってお互いによく似てしまう現象のことを言います。

例としては、鳥類とコウモリ(起源は違いますが、どちらも空を飛ぶために似たような形に)や、海棲ホニュウ類(イルカやクジラ)と魚類(どちらも速く泳ぐために流線型)などがあります。

このような現象は、例え起源が違っても目的、環境が同一であるならば進化の行き着く先は似たような形態で落ち着くということを示しているのかもしれません。

ところで、歯磨き粉は10年ほど前までは細長いチューブ状だったと記憶しています。

しかし現在の主流は幅広で、口の部分がパチっと閉められて、口の部分を下にして立てて置くような形状をしてものです。

一方で、洗顔剤はシュコシュコするポンプ状のものや、普通の石けん状のものもありましたが、現在では洗顔剤も歯磨き粉と同様の形になっているものが多いです。

これは、製品に見られる適応収斂の一例ではないかと思いました。

洗顔剤で歯を磨いてしまうと、口の中がねちゃねちゃしてしまって凄く気持ち悪いよね。