チョコレート工場
色々な人に「映画面白いよ」と薦められていたものの、中々映画に行く機会が得られなかったので、本を読んでみました。
内容に関してはとても面白かったです。
自分がチョコレート工場に行ったら、確実にウンパルンパが気になって気になって仕様がなくて、きっと最後までは残れないで酷い目に遭うんだろうな、とは思いましたけど。
結局最後まで残るのはワンカさんにとって都合が良かったチャーリーなんだな、とも思いました。
他の連中は確かに我が侭ではあったけど、ある意味自分の好奇心に素直だっただけかな、と。
しかし、読んでいてどうしても違和感を拭えなかったのも事実です。
疑念を調べてみて確認しました。
今回私が読んだのは「新訳」の方なんですが、やはりキャラクターの名前が変えられているらしい。
確かに日本語としては分かり易くなった面もあるとは思うので、賛否両論があって然るべきだと思います。
しかし、私の考えとしては絶対に「否」。
私は本を読むときは、なるべく作者の人の言葉を読みたいと常々思っています。
そこを第三者(訳者とか編集者とか出版社)の都合でねじ曲げられるのが我慢ならない。
今回の話とはズレますが、例えば「ドラえもん」等の藤子Fさんの作品の場合、現在売られているものでは台詞の改変は当たり前、酷い場合は絵も差し替えられています。
藤子Fさんの言葉を読みたければ、昔に出版された古い本を探さないとならない状況です。
おかしな話です。
まあ、チョコレート工場の場合とは理由は違うんですが。
そんなわけで、改変されていない「旧訳」を読みたくなりました。
「新訳」の発売と同時に絶版になってるようですけど。
あるいはオリジナルの英語版を読むのが一番良いかもしれないとも思ってます。
とても面白い作品だっただけに、非常に残念でした。
追記
今、訳者のあとがきを読みました。
そこには本の内容自体の面白さの解説の他に、自分の訳の面白さ(主に登場人物の名前変更に関して)や前の訳の稚拙さについて記されていました。
私はこういうのは好きじゃありません。