どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

スキマ風

夏が終わろうとしているにも関わらず、秋と呼ぶにはまだ少し早いこの季節はなんとなく物寂しい気持ちになります。

弱くはないものの、かといって強いとも言えないような風が吹いている、今日のような日は尚更です。

自分の中を、と言うよりもむしろ自分を無視するかのように風が通り抜けていく印象です。

エネルギーは夏とともに置き去りにし、冬の鋭さを獲得するには至らない、虚無の風です。

やけに明るい月明かりの下、そんな風を感じてました。

風の中に虚無を見出すのは自分の中に何か満たされないものがあるからのように感じられました。

しかし満たされないことが悪いことだとは決して思いません。

虚無感に苛まれるのはそんなに嫌いではないですし、満たされないからこそ見えるものも少なくないと思うからです。

満たされたことにも気付かずに、心が太るよりは余程良いとも思います。

そうは言っても満ち足りた気持ちになりたいというのもまた事実。

とりあえず今日は朝からラーメンが食べたくて仕方ありません。

しかも特定の店のラーメンが。

ウキウキしながら食べにいったら定休日でした。

ラーメンを食べるまでは、この虚無感は満たされません。