どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

キカイには負けない

最近、日本語入力ソフトにegbridgeを使ってみてました。

体験版が一ヶ月無料で使えたものですから。

もし良かったら買おうかなー、と思いまして。

というのも、Macでの標準の日本語入力ソフトである「ことえり」は、あんまり日本語が得意ではないんですよ。

「言選り」なんていう、綺麗な名前がついているのに。

それでegbridgeを使ってみたものの、あんまり好きではありませんでした。

以前ATOKを試した時も、あんまり好きにはなれませんでした。

結局いつもことえりに戻ってしまいます。

機能が豊富なこれらの日本語入力ソフトの何が気に入らないんだろう?と考えたところ、一つ思い当たることがありました。

「押し付けがましい」んです。

携帯での文字の入力で特に顕著なんですが、「予測変換」「変換補助」の機能がありますよね?

例えば「わ」と文字を入力しただけで「わたしは」や「ワニ」や「ワレワレハ」などの文節が表示されて、それを選択して入力するというやり方のやつです。

そして「ワレワレハ」を選ぼうものなら、勝手に次の文章候補の中に「ウチュウジンダ」が表示されているようなやつです。

私はこの機能が嫌いなんです。

私はこれらの機能によって提示された候補の言葉を選びません。

例え求める単語が候補の中にあったとしても、自分で全部入力します。

「嫌いだから」以外の理由が思いつかないんですが。

言葉を紡ぐと言う作業は、自分の思考を体系づけて論理化しそれを表現することですから、邪魔されたくないんです。

キカイに「お前が次に書こうと思ってる単語はコレだろ?ん?」と言われるのは我慢なりません。

例えそうであっても「お前に何が分かるんだ」という強がりをもってして自分で全ての文字を入力しないと気が済みません。

そもそも、表示される候補を選択するだけで完成させた文章を、私は自分で書いた文章とは認めません。

「昨日」と入力するだけでその候補に「2006年10月21日」が含まれているのも納得できません。

そのように入力したいならそのようにタイピングするので、「きのう」の候補は「昨日」「機能」などだけで充分です。

それら私にとっては「押し付けがましい」機能の需要とか便利さは理解しているつもりなので、そのような製品があることは否定しませんが。

そうすると、決して出しゃばらずに私の文章作成を陰ながら最低限のサポートをしてくれる「ことえり」がやっぱり好きなんだと思います。

少なくてもストレスを感じることは少ないです。

タイピングしたままに変換してくれて、入力ミスはミスのまま面白い変換をしてくれるのが、私にとっては「快適な」文章作成環境のようです。

今はことえりに戻したので、中々快適な文章作成環境です。

でも環境が快適であっても文章がイケてるとは限らないのが非常に厄介です。