どことなくなんとなく

研究の息抜きに綴る適当な文章

年賀状をくれる人

年賀状という習慣をなくしてから、もう何年にもなります。
めぼしい友人たちとは、メールをやり取りすることで新年の挨拶としています。
でも、そんな私にも、毎年一通だけ年賀状が来るんです。
送り主は、中学時代の友人。
私も彼にだけは年賀状を送っています。
決まって、彼からの年賀状への返信、という形で。

彼は中学3年の頃、転校してきました。
私も中学2年のときに転校してきた身だったので、何となく境遇が似ていました。
自然、一緒に居る時間も長くなり、友達になっていました。
中三の2月頃まで、ほぼ毎日彼の家で遊んでました。
漫画を読んだりゲームをしたり音楽を聞いたり。
勉強はしてないのが、時期的にどうなんだろうとは思わなくもありませんでしたけど。
そして、別々の高校へ進学。
彼とは、このとき別れて以来一度も会ってません。
年賀状のやりとりだけが、続きました。

年賀状は毎年、彼の状況を知らせてくれました。
高校で楽しんでいること、卒業後、全国の旅に出かけたこと。
旅に出ている間は毎年年賀状に記載されている住所が違っていたため、自然に彼からの年賀状をもらってから返事を書くという流れになりました。
彼からの年賀状への返信、という形です。

ある年、5~6年くらい前の年賀状だと思うのですが、こう書いてありました。
「小笠原でクジラを見てくる」
次の年、年賀状の送り先は小笠原諸島でした。
そして今年、年賀状の送り先はやっぱり小笠原諸島です。
今年貰った年賀状には、満面の笑みを浮かべた親子三人の姿がありました。

彼と過ごしたのは中学三年のとき、たった一年間です。
その後は全く違う人生を歩んでいます。
私などはまだ学生ですし。
隣にいたもの同士が歩んだ全く別々の道。
これは考えれば考えるほど、不思議で面白いです。
できれば彼とは酒でも飲みながらじっくりと話がしたいなあ、と思っています。
小笠原、ちょっと遠いですけど行ってみたいですしね。

こんな彼への返信に使う年賀状を、昨日コンビニで買ってきました。
もう無地のものは売ってなくてイラストがデザインされたのしかなくて3枚で340円もしてついでに肉まんを買おうとしたけど売り切れで代わりに買ったグラタンまんが美味しくなかったですけど、彼への返信に使う年賀状ですから腹も立ちません。
返事にはようやく学生生活から脱出する旨を書けそうです。
あとは一刻も早く書いて送らねば。
1日に年賀状は届いたし、昨日返信用の年賀状を買ってきたし、あとは書いて送るだけのはずです。